■ 第11回BunDoku哲学カフェ開催報告

 

テーマ:「生きる意味ってなんだろう?」
日 時:2015年5月23日(土)19:00~21:30
会 場:カモシカ書店さん(大分市中央町)
参加者:19名

 

BunDoku哲学カフェ、ファシリテーターのシミズです。第11回目のBunDoku哲学カフェを開催しました。初参加者も含め、今回19名の参加者の方々にお集まりいただき、たいへんありがとうございました。


今回採り上げたテーマは「生きる意味ってなんだろう?」。

「生きる意味」というものは通常の生活を送る上では殊更問うことはないものの、精神がどん底に陥ったり、病気になって死を意識したりしたときに、不意に立ち上がったりする問いなのではないのかという意見と、人生その時その時が楽しいからあえて「意味」を問う必要などない、いや生きる意味ではなく、生かされている意味を問うべきではといった意見が初めに出されました。
対話をしていくうちに、「意味づけ」をしていくタイプの人としない人、以前はしていたけど今はしていない人に分かれるようでした。どちらかというと女性の方が人生に意味づけをしていく傾向があるように思えました。
そんな中、意味に拘泥する人生は苦しい、意味ではなく強度をもって生きた方がいいのではないか。今、こうして食べている美味しいカレーを耽溺するようにといった考えも。
もう一方でサイコパスや殺人嗜好者など、意味づけすることが難しい存在をどう捉えるのかといった問題も話されました。
私自身としましては、そもそも人生は空っぽではあるがそれに耐えきれずに「意味」を付与していく(してしまう)弱さを認めつつ、今、ここの瞬間に立ち上がる強度の体験を求めていく人生なのだろうという自覚があります。
今回は参加者が辛かった過去などの自分の実体験を具体的に話す場面が多く見受けられました。自分を俎上にのせて語ることで、その人の芯みたいなものが浮き上がって、対話の質が濃くなっていったことはファシリテーターとしてたいへん嬉しいことでした。

BunDoku哲学カフェは今後も月1回のペースで開催いたします。話すテーマや会場選び、進行方法など趣向を凝らして実りある対話に繋げていきたいと考えています。どうぞ今後ともよろしくお願いします。