■ 第12回BunDoku哲学カフェ開催報告

 

テーマ:「服装ってなんだろう?」
日 時:2015年6月20日(土)19:30~21:30
会 場:二八堂ギャラリーさん(大分市中央町)
参加者:17名


BunDoku哲学カフェ、ファシリテーターのシミズです。第12回目のBunDoku哲学カフェを開催しました。今回17名の参加者の方々にお集まりいただき、たいへんありがとうございました。テーマ性もあったのでしょうか、多くの初参加者と女性に参加していただき、今までと雰囲気や進行具合も違う会になりました。

今回採り上げたテーマは「服装ってなんだろう?」です。
みなさんに服を選ばれる際の基準を聞いてみることから対話を開始しました。
自分に似合うと思われるものを選ぶ、誰かのお下がり、さわり心地重視、お店の人の意見に従う、自分でつくる、男性的な動きやすい服、ブランドが持っている価値観を着る、男性に媚びないデザイン、変身願望にかなうものなどなど、十人十色の考え方を聞くことができました。
また年齢とともに着ていく服が変わっていった、社会が望む服装を選ぶようになった、というような変化、そして他者の視線(社会)の内面化について聞いていきました。学生時代、没個性的な制服が嫌いだったという人と制服は私服を選ばなくていいので楽だったという人がいて、服にアイデンティティを強く意識する人とそうでない人がいるようでした。
アメリカの場合は、人からどう見られているかというより自分が楽しい気分になるものを選んでいるといった海外の服装観の違いもあるようです。確かに着た服によってそのときの気持ちが変わっていきます。皮膚の上を覆う布ひとつに、私たちの生がこんなに翻弄されているとは今回改めて認識させられました。あと今回みなさんの着てきた服がこころなしかお洒落だったような。。

BunDoku哲学カフェは今後も月1回のペースで開催いたします。話すテーマや会場選び、進行方法など趣向を凝らして実りある対話に繋げていきたいと考えています。どうぞ今後ともよろしくお願いします。



■ 参考図書


『人はなぜ服を着るのか』(ちくま文庫)鷲田清一
『ズームイン、服!』(マガジンハウス)坂口恭平
『モードの体系』(みすず書房)ロラン・バルト