■ 第42回BunDoku哲学カフェ
テーマ:「人の生きる支えになるものとは」
日 時:2018年03月10日(土)19:30~21:45
会 場:ホルトホール(大分市)
参加者:14名
ファシリテーターのシミズです。第42回BunDoku哲学カフェを開催いたしました。今回は初参加者合わせて14名の方々にお集まりいただき、たいへんありがとうございました。
今回のテーマは「人の生きる支えになるものとは」でした。対話の最初にみなさんにこのテーマについて聞いてみたところ、希望がもてること、絶対的な味方の存在、生きていても良いと納得できるなにか、承認欲求の充足、自己肯定感、成長につながる気づき、人とのつながり、家族、無償の愛といった考えがある一方で、支えって自分にはあるのだろうか?好奇心だけで生きてきたという声もありました。
対話を進めていくなかで、支えではなくなるもの(お金や物、他者の評価など)となくならないもの(自分自身への信頼など)があることに気づき、また期待感や希望など現在からの隔たりが生きる支えになっているのではという指摘も。
僕は南の島でゆったりと暮らしている現地の人を例に、生きる支えを問うことそのものが、現代社会の生きづらさを表しているのでは、未来志向ではなく、今ここの充足のほうへ向かいたいと投げかけました。〈生き甲斐〉という概念は日本特有のものとの話もありました。(海外ではIkigaiと紹介される。)
今回の対話の中で印象に残ったのは、〈食の楽しみ〉というもの。食への期待、食べることの喜び、楽しむ心の余裕。人間の根源的な欲求のなかに、生きることの支えを見出す、最近あるこどもたちに無償で食べ物を提供するこども食堂をふと思い出しました。
東日本の大震災の後、人とのつながりや絆、地域コミュニティといったことが改めて問われることが増えたと思い、今回このテーマにしてみました。ご参加ありがとうございました。
BunDoku哲学カフェは今後も月1回程度のペースで開催いたします。どうぞ今後ともよろしくお願いします。