■ 第6回BunDokuシネマカフェ
お 題:「淵に立つ」を観て
日 時:2016年11月18日(金)20:00~21:30
会 場:カモシカ書店(大分市中央町)
参加者:12名
ファシリテーターの志水です。第6回目のBunDokuシネマカフェを開催いたしました。今回は初参加者合わせて12名の方々にお集まりいただき、たいへんありがとうございました。
今回選んだお題の映画は深田晃司監督の「淵に立つ」でした。
事前にシネマ5さんで見ていただき、その感想をみんなで語り合いました。
ずっと緊張しっぱなしで疲れた、まともな家族じゃない、どうやって夫婦になったのか謎、話の省略の仕方がうまい、成瀬巳喜夫の影響をみてとれる、冒頭のメトロノームのリズムとラストの呼吸のリズムのシンメトリー、大事な情報があえて隠されていてそれで興味が持続する、作家として途上の作品であるなど、いろんな受け取り方のできる内容だったので、意見や感想もさまざまなものが聞かれました。赤のイメージは浅野忠信さんのアイデアで、母親役の筒井真理子さんは自身の提案から実際に体重を増やされたようです。
話は作品世界を越えて、今年は邦画の当たり年だと言われていますが、実際の配給や監督の経済事情、脚本家不在の問題など日本映画全体覆う問題についての話もされました。
参加されたみなさま、運営スタッフのみなさま、お疲れさまでした。楽しい会をありがとうございました。
映画をめぐる楽しいおしゃべりの場、BunDokuシネマカフェは今後も機会をみて開催いたします。どうぞ今後ともよろしくお願いします。(報告:志水)
■ 参考
「人妻集団暴行致死事件」(1978年製作)監督:田中登
「少女ムシェット」(1967年製作)監督:ロベール・ブレッソン
「悪魔の首飾り」(1968年製作)監督:フェデリコ・フェリーニ