■ 第6回BunDoku哲学カフェ開催報告


テーマ:「結婚とはなにか」

日 時:2014年12月14日(日)19:30~22:00
会 場:the bridgeさん(大分市中央町3-3-19)

参加者:15名

BunDoku哲学カフェ、ファシリテーターのシミズです。

第6回目のBunDoku哲学カフェを開催しました。寒風の中、師走の選挙投票日の中、15名の参加者の方々にお集まりいただきまして、たいへんありがとうございました。今回はこの日結婚式を挙げられました岡元夫妻のご協力のもと、読み書きの教室blanc.とBunDokuのコラボ企画として、結婚式二次会会場でもあるthe bridgeのスペースを活用して開催いたしました。

今回のお題は「結婚とはなにか?」。
まず私からみなさんに「結婚はしたいですか?したくないですか?」「その理由は何ですか?」と問いかけるところから始めました。「結婚したい」と答えた方はその理由として「寂しい」や「老後」「憧れ」「心の充実」「家庭は本音が言える場所」「安らぎ」「お金」などを挙げられました。以前は結婚したかったが、今は逆に結婚をする理由が分からなくなったという方もいましたし、今現在結婚されている方は、結婚を決めた理由として、相手が安定した職業だったので、この人を逃すと次はないという強い思いがあって、結婚するよう仕向けたという方もいました。
冒頭家庭は本音が言える場所だという話に私は、結婚を機にギターや大量のCDを捨てた友人を例に挙げ、むしろ家庭は自分を押し殺す場でもあるのではと問いかけました。
「女はいつまでも待てない」〜女性と男性の結婚観の違いは、身体的限界(妊娠)に基づくと言いつつも、男性の精子も年齢とともに劣化するという指摘。事実婚と法的婚の違いなどなど。既に結婚されている方からはポジティブな話。まだ結婚されてない方はどちらかと言えばネガティブな話が多かったのが特徴的でした。

テーマ性もあったのか今回は女性の参加者が圧倒的に多く、男性が責められて(?)たじたじになる場面もありました。
女性A「男性は結婚すると自由が奪われるって言うけど、その自由って具体的になんなの?」
男性B「本や映画をだれにも邪魔されずに鑑賞する時間を確保したい」
女性C「じゃあ結婚したくないんですか?」
男性B「結婚したい!」

確保したい自由の具体例で僕は言い忘れましたが、例えばこのBunDokuの活動というのがあります。哲学カフェひとつをとってみても、店選びからテーマ設定、当日の段取り、フライヤーの作成、開催報告など、それなりに時間や労力を使います。そして無給の行為です。この活動は結婚をしたとしても続けていきたいですが、BunDokuの活動を相手は理解してくれるのか。大分弁で「スモツクレン(巣も作れん?)」と言いやしないか。「BunDokuと私、どっちが大事なの?」と問いやしないか。いやそんなことをそもそも問わない方を募集したいです(笑)。
結婚生活における相互理解とは同一の感性のもと、価値観によって可能なのか。いやそもそも結婚が幸福であるということを我々はどこで知っているのか(幸福だと予測しているから結婚へと前向きになるのですよね?)等々、結婚をテーマにした哲学カフェは、他にも色々な切り口が考えられそうです。また第二弾をいずれやりたいと思います。

BunDoku哲学カフェは今後も月1回のペースで開催いたします。話すテーマや会場選び、進行方法など趣向を凝らして実りある対話に繋げていきたいと考えています。どうぞ今後ともよろしくお願いします。