■ 出張BunDoku in 高山活版室

 

日時:2018年07月21日(土)10:00~(開場)

日程:10:30~12:00(読書会)+13:00~15:00(ワークショップ)

会場:高山活版社(大分市)

参加者:14名

 

案内人のチカです。

 

今回は大分市にある高山活版社様にて、読書会&ワークショップを開催させていただきました。

 

百年以上の歴史ある老舗での読書会は、やはり活版印刷や文字に関する本が多かったように思います。その中にあってひときわ輝いていたのが「バッタを倒しにアフリカへ」でした。本の面白さもさることながら、参加者のこの本への愛情が半端なく、なんと手作りPOPを持ってこられる程でした!

 

あまりの完成度の高さに、偶然参加されていた書店員さんがぜひお店に展示したいという事で、お持ち帰りになりました。その愛情溢れるPOPをご覧になりたい方は、明林堂書店大分本店にぜひ足をお運び下さいね!

 

さて休憩を挟みいよいよ活版印刷ワークショップです。まず始めに、社内で唯一活版印刷機を動かせる職人甲斐さんに、ドイツ製の機械を実際に動かして頂きました。

 

美しいフォルムと重低音の響きに歓声があがり、参加者全員が食い入るように見入っていました。活字の組み方や版と言われる物の説明等興味は尽きず、質問の嵐でこのまま2時間が過ぎてしまう勢いでした。

 

やっとの思いで部屋を移動し、今度は参加者それぞれが手動活版印刷機を使っての印刷体験です。事前に組み上げた栞の文言は井上ひさしの言葉

 

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに」

 

順番で栞に印刷し、スタンパーで自分の名前を押して完成です。文字がかすれたり歪んだりでなかなか難しく、参加者同士でコツを教えあったりしながら、和気あいあいとした時間を過ごしました。知的好奇心が刺激され充実した、大人の社会見学でした。

 

お忙しい中いつも笑顔で対応して頂きました高山さん、どの質問にも丁寧に答えて頂きました甲斐さんに心より感謝申し上げます。そして猛暑の中お集まり頂いた皆さん、ありがとうございました。

 

なお、今回の読書会で紹介された本は、ブクログの「BunDokuの本棚」に登録されています。ぜひご覧下さい。→2018年7月高山活版室読書会の本