■ 第20回BunDoku哲学カフェ開催報告

 

テーマ:「人は話せばわかるのか」

日 時:2016年2月28日(日)18:30~20:30

場 所:ホルトホール(大分市)

参加者:17名

 

BunDoku哲学カフェ、ファシリテーターの志水です。第20回目のBunDoku哲学カフェを開催いたしました。今回は初参加者合わせて17名の参加者の方々にお集まりいただき、たいへんありがとうございました。(女性10名、男性7名。そのうち初参加者が5名でした。)

今回のテーマは「人は話せばわかるのか」です。
対話に入る前にテーマについての考えを参加者全員に聞いてみたところ、わからない派がほとんどで、わかる派でも条件付きでという考えが多かったです。
人は話せば~と言ったときの対象が、家族や会社など身近な存在である場合とISなどのテロ集団の場合とでは対話の方向性が大きく変わらざるを得なくて、そのあたりの揺れや引き戻しが見られたのが印象に残りました。あとはそもそも「わかる」ということがどういう状態を指し示すのか宙吊りのままだったので、そこでも対話の振れ幅が大きくなりました。
「わからない」ことを積極的に受け入れていく。「わからない」ことがわかった。わからなくてもいい。わかる必要がない。わからなくても認めることができる。わかってほしくない。簡単にわかったと思うことへの危惧。わからないことの色気など。「わかる」をめぐっての対話が深まるにつれ、話さないコミュニケーション、非言語的なコミュニケーションへの言及もなされていきました。殴り合いの喧嘩(非言語)を通じ、その後何十年にもわたり特別な感情を相手に抱き続けているというエピソードは、また別のテーマにつながる余韻を残しました。

今回、和室空間での語らいはリラックスして話しやすかったのか、いつも以上に活発な対話ができたように思えます。参加されたみなさま、運営スタッフのみなさま、お疲れさまでした。楽しい会となりました。ありがとうございました。
BunDoku哲学カフェは今後も月1回のペースで開催いたします。話すテーマや会場選び、進行方法など趣向を凝らして実りある対話に繋げていきたいと考えています。どうぞ今後ともよろしくお願いします。