■ 第2回BunDoku哲学カフェ開催報告

 

テーマ:「嫉妬とは何か?」
日 時:2014年8月29日(日)19:30~21:30
会 場:カモシカ書店さん(大分市中央町)
参加者:21名
 
案内人のシミズです。
第2回目の「BunDoku哲学カフェ」を開催いたしました。前回に引続き参加していただいた方、Facebookや店頭のフライヤーを見て新たに参加された方など総勢21名での開催となりました。お集まりいただきまして、たいへんありがとうございました。


今回は前回日曜日の朝開催とは違って、金曜日の夜開催ということで多くの方がお酒を飲みながらリラックスした雰囲気で対話を楽しまれているように思いました。

夜でしたので、外の騒音対策のため今回はマイクを導入しての進行になりましたが、マイクを使って話すと自然に話されている方への傾聴が促されるようで、今後も使っていきたいと思います。
 
今回第2回は、「嫉妬とは何か?」という人間のもつ厄介な感情について皆さんと対話しました。冒頭から「僕は女度が高いのか、嫉妬深いです!」(男性参加者)というカミングアウトにも似た潔い自己表出に、自分のことを隠さず話すことへのハードルが一気に下がって、その後の対話の展開に大きな弾みがつくことになりました。嫉妬、ねたみ、そねみといった言葉の定義への問いかけから、年をとれば嫉妬は減るのか否か、男性と女性の嫉妬の違いがあるのか、性別や年齢は関係なくて個人差があるだけなのではないか -「私は村上春樹に嫉妬します!」(女性参加者)、「嫉妬ってどうやって気付くものなんですか?」(女性参加者)- 等々、各人の嫉妬の濃淡の差が浮き彫りになりました。

途中休憩を挟みまして、今回特別にカモシカ書店さんが考案された「哲学プレート(嫉妬編)」なるディナー・プレートが提供され、シェフのMさんから「この料理にはすべて“嫉妬”が含まれています。それは花言葉が“嫉妬”である片栗がすべての料理に使われているからです!」との仕掛けに一同驚きの声があがりました。この嫉妬だらけのプレートを美味しくいただきながら、引き続き後半部へと移っていきました。

対話を重ねていくうちに「嫉妬」というものが単に忌避するものではなく、人が成熟へと向かう途上での必要悪なものとして、あるいは生存していくための動物的な本能のようなものとしての肯定的なイメージがおぼろげながら全体に共有され、さらなる盛り上がりを見せようとした時にタイムアウトとなってしまいました。全体的な対話のやりとりは前回以上に活発だったと思います。終わった後のみなさんの清々しい表情にファシリテーターとしては救われる思いがしました。その後残られた方だけですがカモシカ書店さんから場所を移し、ワイン・バーにて二次会のようなものが開かれました。そこでも興奮醒めやらぬのか数々の嫉妬論が展開されていました。参加者の皆さんも運営スタッフもカモシカ書店さんもお疲れさまでした。ありがとうございました。

BunDoku哲学カフェは、今後も月1回くらいのペースで開催を予定しています。
話すテーマはもちろんのこと、場の進行などにも趣向を凝らして、対話しやすい場づくりに努めたいと考えています。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。