■ 第30回BunDoku哲学カフェ

 

テーマ:「忘れられないこととは」

日時:2016年12月17日(土)19:30~21:30

会場:ホルトホール(大分市)

参加者:12名

 

ファシリテーターの志水です。年内最後となります第30回目のBunDoku哲学カフェを開催いたしました。今回は初参加者合わせて12名の方々にお集まりいただき、たいへんありがとうございました。

 

今回のテーマは「忘れられないこととは」でした。

はじめに参加者それぞれの忘れられないことを語っていただきました。

「後悔していること」「失敗」「魂に刻まれた自分の分岐点の記憶」「良い思い出があれば充分」「感情を揺さぶられたこと」「時間が経っても赤面する恥ずかしいこと」「大きな波形をたどる出来事」「彼女」「女」などなど。

 

その後脳科学の話や、トラウマ、ねつ造される記憶、美化される記憶(歴史)、認知症、忘れられない女、記憶の上書き保存、別名で保存、時間の概念などさまざまな観点からの問いがありました。

 

また、死にゆく者が生き残る者との共通の思い出にすがることで救いを見出していくのはなぜだろうかという問いもあり、個人の生物としての死と忘却されることの死、忘れられる恐怖と忘れられたい(自分の痕跡を消したい)欲望など、対話は深みへとはまっていきました。

 

全体を通して確固たるイメージが共有しづらい感じがあり、難しかったという感想もありましたが、その漠としたところ、さまざまに語りうるところが、記憶や過去、思い出といったものの本質なのかもしれません。

 

参加されたみなさま、運営スタッフのみなさま、お疲れさまでした。楽しい会となりました。

 

来年も月1回のペースで開催いたします。話すテーマや会場選び、進行方法など趣向を凝らして実りある対話に繋げていきたいと考えています。どうぞ今後ともよろしくお願いします。