■ 第37回BunDoku哲学カフェ

 

テーマ:「午後5時以降はどんな感じですか?」

日 時:2017年08月06日(日)19:00~21:15

会 場:ホルトホール(大分市)

参加者:9名

 

ファシリテーターのシミズです。第37回目のBunDoku哲学カフェを開催いたしました。台風が接近する中、今回は初参加者合わせて9名の参加者の方々にお集まりいただき、たいへんありがとうございました。

 

今回のテーマは「午後5時以降はどんな感じですか?」でした。

 

はじめに参加者にこのテーマについて聞いてみたところ、楽しむ時間、好きなことをする時間、ゆるむ時間、向上か堕落かにわかれる、完全なオフは難しい、矢印が自分に向いている時間、役割が変わる時間、自分らしくある時間など、オンとオフを境に何か存在のあり方、心の有り様が切り替わるようでした。

 

対話が進む中で、社会の内と外、午後5時以降の自分の居場所、ふらっと立ち寄れる場所、サードプレイス、生き甲斐、社会(会社)のなかの自分の名前の呪縛、休む(遊ぶ)ために働く欧米人と働くために休む日本人、仕事をしていないときも午後5時前の時間はプレッシャーがあった、そもそもオンとオフの違いとは何かなど、社会に包摂される自分とその外に出て行こうとする自分をめぐって、葛藤やリラックス、苦しさや解放などの心的ドラマが浮き彫りになっていったように思えます。

 

オンだけだと息が詰まるし、オフだけでも誰かの役に立っているという実感がなく苦しい。オンがあってのオフ、オフがあってのオン。またオンの中にあるオフ感、オフの中にあるオン感など、午後5時以降という今回のテーマは当初、哲学カフェとしてどれくらい成立するのか確信がありませんでしたが、語るごとに人間の自由や尊厳とダイレクトに結びついているテーマであることがわかり、2時間では語り足りない回となりました。参加されたみなさま、ありがとうございました。