■ 第38回BunDoku哲学カフェ

 

テーマ:「超常現象の肯定派と否定派はどこが行き違っているのか?」

日 時:2017年09月09日(日)19:00~21:15

会 場:ホルトホール(大分市)

参加者:14名

 

ファシリテーターのシミズです。第38回目のBunDoku哲学カフェを開催いたしました。

今回は初参加者合わせて14名の方々にお集まりいただき、大変ありがとうございました。

 

今回のテーマは「超常現象の肯定派と否定派はどこが行き違っているのか?」でした。

 

はじめに参加者にこのテーマについて聞いてみたところ、実体験をしたかどうかの違いが大きい、ワクワクやドキドキ、そこに救いを求める人と騙されたくない人に分かれる、信用している対象が違う、興味があるかないか、ロマンを見出しているか、世界の「外側」を夢想しているか否か、拠り所となっているかどうか、ジェット・コースターを楽しいと捉えるか怖いと捉えるかに似ている、神仏や魂の存在をどう捉えるかとも関連する、人の数だけ世界の数があるなど、肯定派や否定派、そのどちらでもない方からの考えが聞かれました。

 

超常現象の有無を議論する場ではありませんでしたが、経験の絶対性というのが一つポイントとしてあり、超常現象を経験した者としていない者の間にある埋めがたい分断が浮き彫りになりました。

 

科学的であるか否かといった問いの立て方にも限界があり、「分からないこと」「見えないもの」に対する態度の違い、肯定派と否定派のそれぞれに見下しや優越感があるといった指摘など、世界観の違う者どうしの相互理解の難しさに直面しました。

 

超常現象について哲学カフェでとりあげることは奇異な感じを受けるかもしれませんが、他者をどう理解するのか、なぜ理解し得ないのかといったところにも通じる大きなテーマであったと思います。参加されたみなさま、ありがとうございました。